Lenovo IdeaCentre K330 77275FJレビュー

前置き編

 引越しに伴いパソコンを購入することにしました。一応、引越し時には大学の時に使っていたノートパソコン(WindowsXPProSP3,PentiumM740@1.73GHz,RAM1GB*,HDD80GB*.*はカスタム済)を持ってきてはいましたが、さすがにスペックが低くてインターネットですら手間取るので一台新規に購入する流れになりました。実家では同じようにデスクトップパソコン(WindowsXPHESP3,Core2Duo,RAM2GB,HDD250GB*2)を使っていたのでどんなパソコンでもスペックアップになります。

 なお購入にあたっては次のような条件を考えました。

  • デスクトップ型ならディスプレイ付属品であること
  • とにかく安いこと
  • CPUはCore i3以上であること
  • メモリは4GB以上であること
  • HDD容量はこだわらない、予算的にSSDは不可
  • デスクトップ型であれば手持ちのnVIDIA GeForce GT520 1GBを使えるのでオンボードでも可

このような条件を取り決めました。使用用途がインターネットなどが中心でゲームはしないのであまり高スペックである必要はありません(もちろんスペックがあるに越したことはありませんが…)。そして引越し直後で金銭的な余裕もないというのが大きな理由です。

選別編

 実店舗で買うと高くなりますし、ある程度のことなら対処可能ということでネットで買うことにしました。価格.comで調べたり、インターネットで安売りしているところを探して以下のパソコンの中から選ぶことにしました。

  • [メーカー 型番] [タイプ]/[CPU]/[RAM]@[MaxRAM]/[HDD]/[GPU]/[液晶サイズ]/[解像度]/[光学ドライブ]/[価格]
  • Acer AS5750-F58D ノート/i5-2450M/8GB@8GB/500GB/Intel HD Graphics 3000/15.6/1366x768/BD/約4.5万円
  • Lenovo H330 11856CJ 省スペース/i3-2120/4GB@8GB/500GB/Intel HD Graphics/21.5/1920x1080/DVD/約4万円
  • Lenovo IdeaCentre K330 77275FJ タワー/i5-2320/4GB@16GB/500GB/RADEON HD 6450/21.5/1920x1080/DVD/約5万円

といった結果になりました。ノートパソコン1台とデスクトップ2台で迷います。それぞれメリットやデメリットがあり、どれを選ぶか本当に迷います。値段もスペックに応じてバラバラなので、どこを取捨選択するかがポイントになります。

Acer AS5750-F58D

 唯一のノートパソコン。CPUがi5でメモリもこの中では最大の8GBを搭載、ただし最大まで積んでるのでこれ以上の増設は見込めない。そもそもが最大メモリが少ない。これまた唯一の書き込み対応のブルーレイディスクドライブを搭載しているのもポイント。ディスプレイは小さく解像度も小さいのですが、このお値段なら納得できるかもしれない。手持ちのグラボは無駄になりますが、配線も少なくスマートな部屋づくりが目指せそうです。
 問題はデスクトップの方に意識が傾いているところ。

Lenovo H330 11856CJ

 省スペース型で必要最低限は搭載していて、使えるかは別にして手持ちのグラボが無駄にならずに使えそうなところがポイント。使えたらオンボに使われているスペックを開放できるので、多少のスペックアップに繋がりそうな予感です。
 CPUはi3ですが、解像度の高い21.5インチディスプレイが付属するところがメリットではないでしょうか。最大メモリは上記のノートパソコンと一緒ですが、搭載メモリは4GBというのが不満点。交換するにしても空きスロットがなので完全に交換ということになり、交換時にメモリが余るという状況が発生してしまう。ブルーレイなどは使う予定もないので、ディスプレイに注目するなら良い選択だと思います。

Lenovo IdeaCentre K330 77275FJ

 一番高いだけありますが、H330と比べると変わっているのはCPUがi5となり、グラボが搭載されているということ。搭載されているグラボは手持ちのものと容量が一緒でRADEONになるくらいです。手持ちはGeForce。スペック検索をしたら微妙にRADEONの方が良さそうなので、手持ちのグラボは余ることになります。
 H330とディスプレイなどは一緒でCPUとグラボ搭載であることに加え、今後の増設が可能そうなのがポイントでしょうか。メモリは同じ4GBですが、最大メモリが16GBとなり空きスロットが2スロット空いています。拡張スロットも一応余っているようですし、HDDも一台くらいなら増設できるようなので、SSDを買って元のHDDをデータ用にすることも不可能ではなさそう。
 問題は値段が高いことです。

決定編

 さて、どういった経緯で購入を決意したのか。結論から申しますと一番高いLenovo IdeaCentre K330 77275FJに延長保証をつけて購入しました。

 まずはノートパソコンはあまり慣れていないことと、作業をするならデスクトップのほうが好きということでノートパソコンは脱落しました。今のところ安いH330を買って、生活が安定してから今以上のスペックの物を買うという手を考えましたが、その頃にはスペックも上がっていることでしょうが新しいパソコンを買うとなると5万円くらいは必要になることを考えるとその金額は大きい。

 結果的に最初は高くても必ずするであろうメモリの増設が可能であることを踏まえ、さらにSSDの増設も可能であることを考えて初期投資額は増えますが一番高いLenovo IdeaCentre K330 77275FJに決定しました。本当にこれほどまでに悩んだのは久しぶりかもしれません。

 購入にあたっては送料と在庫、延長保証を付けた際の最終的な価格が安くなるところを選定して注文しました。すぐに届きましたがインターネット回線がないのでそれまでは未開封状態でした。

セットアップ編

 インターネット回線も繋がりましたのでそれに合わせて早速セットアップしていきます。大きな箱を取り出してディスプレイをセット、本体を取り出して配線をして完成。最初の段階としてWindows7のセットアップをして、一番にWindowsアップデートを行いました。そして必要なソフトをインストールしていき、パソコン全体のセットアップを行なって完成!やっと便利に利用できる環境が整いました。

レビュー編

 多少スペックなどが違いますが、prototypeさんのIdeaPad S205 」と3D Vision対応の「 IdeaCentre K330 」レビュー  箱が・・シリーズが役立つかと思いますので参照いただければと思います。

 まず組み立てについては知識があれば問題ありません。不安がある人はノートパソコンを買ったりした方が無難です。それほどでないのであれば、説明書通りに接続していけば問題ないと思います。

よかったと思う所
  • ディスプレイが大きく(21.5インチワイド)解像度も高い(1920*1080)
  • 増設しやすそうな筐体内
  • 必要十分なスペック
  • ケース上部の取っ手が移動に凄く便利
  • 値段相応ながら納得できるコストパフォーマンス(ディスプレイ付属など)
不満点
  • 起動中の騒音(たぶんHDDシーク音など)が酷い。
    • ケース側部のメッシュを手で塞ぐと音が激減するので何かで塞ぐといいかも。熱問題と一緒に考える。
  • またケースが共振して耳障り
    • ケース側部に力を入れて手を当てると止まるのでゲルシートなどで対応できるかもしれない。
  • 全体的に黒で埃が目立つ、静電気で埃を吸い寄せる。
    • 気になって小まめに掃除すると考えればあるいは。
  • 作業量が増えると唐突に処理力不足に陥る時がある。
    • 常駐ソフトの削減やメモリ開放などで対処。
  • 電源がコンデンサ鳴りする(12/07/01追記)
    • 電源交換かなぁー

 細かいですが買ってから特に気になった点などがこんな感じです。一応Windowsエクスペリエンスインデックスのスクリーンショットを貼り付けておきます。


プロセッサ:7.4
メモリ(RAM):7.5
グラフィックス:4.2
ゲーム用グラフィックス:6.2
プライマリハードディスク:5.9

工夫編

 どうやっても工場出荷時のクリーンな状態に戻すリカバリディスクが作れないなぁと思い調べていたところ、このようなサイトを見つけたのでリンクしておきます。デタラメ工場長のブログさんのlenovo H330 のリカバリディスク作成(クリーンな状態)(工場出荷)です。

 K330での情報はあまりないようでしたので、人柱ついでに実験してみようと思いやってみました。上記のリンク通り、http://www-06.ibm.com/jp/domino05/pc/download/download.nsf/jtechinfo/drivers_show_3969#に移動してファイルをダウンロードしてインストール。インストール時にLenovo Rescue System3.0はアンインストールされました。

 インストールしたLenovo OneKey Recovery7.0を起動。Rescue Systemと同じインターフェースに苦笑いしつつ、同様の操作をすると“出荷時デフォルトリカバリディスク”の項目が出現しました。成功です!あとは指示に従ってDVD-Rメディアを挿入するとリカバリディスク完成。当方の環境ではDVD-R3枚でした。

 なお項目が使えるようになってリカバリディスクを作成するところまでは行いましたが、残念なことに出荷時の状態に戻す必要性がないために作ったディスクが使えるかまでは実験していません。もしかしたら無意味なディスクを作ってしまっただけの可能性もあります。
 

あとがき

 結果的に満足です。このスペックで延長保証が必要なのか、つまり3〜5年も同じパソコンを使うのかが疑問に思ってしまいますが、それでも初期環境を安く揃えることが出来、拡張性も確保できたので良かったと思います。

 今後購入を検討されている方はよく吟味して購入されてください。

追記

 ディスプレイ側端子の画像です。写りが悪いので参考までに。

(追記:12/09/01)